NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2008年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

6月24日号

John McCain大統領候補、代替燃料車と代替燃料を促進するインセンティブを概説

共和党大統領候補であるJohn McCain上院議員(アリゾナ州)が6月23日にカリフォルニア州フレズノ市で行われたタウンホール・ミーティングで、エネルギー安全保障問題について演説し、代替燃料車と代替燃料の生産促進計画を概説した。McCain上院議員のスピーチの概要は下記の通り:

  • 米国の現状
    • 米国の石油は、約3分の1がカナダとメキシコからの輸入で、4分の1が中東とベネズエラから輸入されている。ワシントン界隈には、OPECを説得して価格を引下げることが可能であると考えている人々や、OPECを相手に訴訟を起こすことを示唆する人々がいるが、米国はこの大課題に嘆願者や原告として対応するのではなく、行動で対応すべきであり、石油の国内生産を増やし、省エネに努め、開発を促進するべきである。この行動による対応という戦略は、乗用車やトラックのイノベーションに左右される部分が大きい。
    • 米国の輸送機関の97%が石油を燃料とし、石油の約60%が自動車とトラックに消費されている。にも拘わらず、自動車メーカーに義務付けた企業平均燃費(CAFE)基準の違反者に対する罰金は10分の1マイルあたり$5.50という小額のため、一部のメーカーはCAFE基準順守の努力などせずに米国政府に罰金を払い、そのコストを消費者に転嫁している。CAFE基準は集金目的ではなく、重要なエネルギー自立の国家目標に一役かうべきである。
    • 輸送用代替燃料という分野でのイノベーションは、エネルギー自立に絶好のチャンスを提供する。現時点では、多々ある石油代替燃料の内、エタノール等のアルコール燃料が開発・商用化で一番進んでいるものの、莫大な耕作地を必要としないエタノール用の新原料も見え始めている。一方で、米国政府はブラジル産トウキビ・エタノール等に関税をかけて、国産のトウモロコシ・エタノールを補助しているが、この障壁が米国消費者の支払う高いガソリン価格の一要因となっている。
  • 提案
    • 米国で販売される新車のフレックス燃料車転換を急がせるため、連邦基準を設定。
    • 「クリーン自動車チャレンジ(Clean Car Challenge)」の公布 …車種によって異なる低燃費(fuel-efficient)車購入インセンティブを廃止して、炭素排出削減に基づいた(炭素排出量が少なければ少ないほど、税控除額が大きくなる)購入インセンティブを設定。無公害車の購入者には全員に5,000ドルの税額控除を提供。
    • 現在市販されているプラグイン・ハイブリッド自動車や電気自動車の性能(電池のサイズ、容量、コスト、出力)を飛躍的に向上させるバッテリーの開発に3億ドルの賞金を提供
    • 自動車メーカーにCAFE基準の順守を強いるため、罰金引き上げ。

(E&E PM News, June 23, 2008; johnmccain.com, June 23, 2008)


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