NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2009年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

10月6日号

エネルギー情報局、米国の二酸化炭素排出は2009年に5.9%減少と予測

エネルギー情報局(Energy Information Administration =EIA)が10月6日、最新版の『エネルギー及び冬期燃料の短期見通し(Short-Term Energy and Winter Fuels Outlook)』を発表した。同見通しでは、米国における化石燃料からの二酸化炭素(CO2)排出量が2009年には、2008年水準よりも5.9%減少すると予測している。

具体的には、原油消費によるCO2排出量が2008年よりも4.2%減少し、天然ガスに起因するCO2は2.1%減少、そして石炭が原因のCO2排出量は10.1%の減少になるという。

EIAのRichard Newell長官は、2009年に予想されている米国二酸化炭素排出量減少の原因要素として下記を挙げている:

  • 産業部門のエネルギー消費 … 経済活動の低下によって、産業部門のエネルギー消費の減少が大幅なCO2排出削減に繋がる見込み。
    • 25%と推定される産業部門の石炭消費減少により、CO2排出が4,300万メトリックトン減少
    • 8%と推定される同部門の天然ガス消費減少により、CO2排出が3,100万メトリックトン減少
    • 11%と推定される同部門の電気消費減少により、CO2が6,600万メトリックトン減少
  • 商業・家庭部門のエネルギー消費 … 商業・家庭部門における石炭・天然ガス・電気消費量の減少により、2009年のCO2排出量は2,900万メトリックトン減少の見込み
  • 発電所における石炭から天然ガスへの燃料スイッチ … 天然ガス価格は2008年の平均$9.13/MMBtuから2009年には$4.45/MMBtuに低下。一方、石炭価格は平均$2.07/MMBtuから$2.21/MMBtuに上昇。これにより、天然ガス火力発電所は2009年に5.5%増加し、石炭火力発電所は10.5%減少となり、CO2排出量は1億6,400万メトリックトン減少。
  • ゼロ排出資源からの発電量が増加 … 水力・原子力・風力・太陽光・木材等のゼロ排出資源を利用した発電量が2009年には1.9%増加し、これによってCO2排出量が1,700万メトリックトン減少。 
  • 原油消費 … ジェット燃料、及び、ディーゼル燃料や灯油といった蒸留油の消費減少により、CO2排出量が1億200万メトリックトン減少。

(Energy Information Administration Press Release, October 6, 2009)

 


Top Page