NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2009年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

4月29日号

オバマ大統領、大統領科学技術諮問委員会(PCAST)のメンバーを発表

オバマ大統領が4月27日に、大統領科学技術諮問委員会(President's Council of Advisors on Science and Technology =PCAST)のメンバーを発表した。John Holdrenホワイトハウス科学技術政策局(OSTP)局長、Broad研究所(マサチューセッツ工科大学とハーバード大学のコラボレーション)のEric Lander所長、及び、Memorial Sloan-Kettering癌研究所のHarold Varmus所長の三名が共同委員長を務める。オバマ大統領のPCASTメンバーは下記の通り、幅広い分野を網羅する人選となっている。

  • John Holdren博士 …OSTP局長かつ科学技術担当大統領補佐官。元、ハーバード大学ケネディ行政大学院の環境政策教授 兼 科学技術公共政策学部長。全米科学アカデミー(NAS)と米国工学アカデミー(NAE)、および米国米術科学アカデミーのメンバーで、全米科学振興協会(American Association for the Advancement of Science =AAAS)の元会長。
  • Eric Lander博士 …マサチューセッツ工科大学(MIT)生物学教授で、Broad研究所所長 兼 ハーバード大学医学部のシステム生物学教授。ホワイトヘッド生物医学研究所、NAS、および米国医学研究所(US Institute of Medicine =IOM)のメンバー。ヒトゲノム・プロジェクトの主要研究者の一人。
  • Harold Varmus博士 …Memorial Sloan-Kettering癌研究所所長。1993年から1999年まで国立衛生研究所(NIH)の所長。癌の遺伝的要素に関する研究で1989年にノーベル賞受賞。NAS及びIOMのメンバーで、科学栄誉賞(National Medal of Science)受賞者。
  • Rosina Bierbaum博士 …気候変動科学と生態学の第一人者で、ミシガン大学の天然資源・環境学部長。クリントン政権下でOSTPの環境担当副局長を務め、2000年から2001年にはOSTP局長代理。アメリカ芸術科学アカデミーのメンバー。
  • Christine Cassel博士 …オレゴン衛生科学大学(Oregon Health & Science University)の元医学部長で、米国内科試験委員会(American Board of Internal Medicine =ABIM)の現会長。IOMのメンバーで、老齢者医療および介護の質(quality of care)の第一人者。
  • Christopher Chyba博士 …プリンストン大学の天体物理学教授で、NAS国際安全保障及び軍縮委員会(Committee on International Security and Arms Control)のメンバー。1993年から1995年まで、国家安全保障会議(National Security Council)とOSTPのスタッフを務めた。
  • S. James Gates, Jr.博士 …物理学者。MIT、ハーバード大学、カリフォルニア工科大学、およびハワード大学で教鞭をとり、現在はメリーランド大学カレッジパーク校の弦・粒子理論センター(Center for String and Particle Theory)所長。
  • Shirley Ann Jackson博士 …レンセラー工科大学(Rensselaer Polytechnic Institute)の学長で、競争力協議会(Council on Competitiveness)の副総裁。米国原子力規制委員会(US Nuclear Regulatory Commission)前委員長、AAASの前会長を務めた経歴を持つ。NAEのメンバー。
  • Richard Levin博士 …1993年よりエール大学の学長。産業組織や特許制度、米国製造部門の競争力に強い関心を持った著名エコノミスト。米中協力、研究・教育問題のリーダーで、アメリカ芸術科学アカデミーのメンバー。
  • Chad Mirkin博士 …ノースウエスタン大学国際ナノテクノロジー研究所(Intern'l Institute of Nanotechnology)の所長。ナノスケール・マニュファクチャリング及び医療応用といった分野でのナノテクノロジー第一人者。
  • Mario Molina博士 …カリフォルニア大学サンディエゴ校と同大スクリプス海洋研究所の化学・生化学教授で、メキシコ・シティにあるMario Molinaエネルギー環境センターの所長。CFCによるオゾン層破壊の危険を指摘して1995年にノーベル賞を受賞。クリントン政権時のPCASTメンバー。NASおよびIOMのメンバー。
  • Ernest J. Moniz博士 …MITの物理学・エンジニアリングシステム教授で、MITエネルギー環境研究所所長 兼 エネルギー・イニシアティブ(MITEI)所長。1995年から1997年までOSTPの科学担当副局長、1997年から2001年までDOE次官を務めた。
  • Craig Mundie博士 …マイクロソフト社の研究戦略主任。コンピューター業界での経験が39年。Alliance Computer Systems社の共同創設者 兼 最高経営責任者。
  • William Press博士 …テキサス大学オースチン校のコンピューターサイエンス教授で、コンピューターサイエンス、天体物理学、および国際安全保障問題の専門家。1998年から2004年まで、DOE傘下のロスアラモス国立研究所で科学技術担当副所長を務めた。
  • Maxine Savitz博士 …全米工学アカデミーの副総裁。ハニーウェル社のテクノロジーパートナーシップ担当部長(退)で、官民部門の研究開発実施プログラム管理に30年以上の経験を持つ。1979年から1983年までDOEの省エネ担当次官補を務めた。
  • Barbara Schaal博士 …ワシントン大学セントルイス校の生物学教授で、全米科学アカデミーの副総裁。植物の進化や生態学を理解するために分子遺伝学を利用した、著名な植物遺伝学者。
  • Eric Schmidt博士 …グーグル社の会長 兼 最高経営責任者で、アップル理事会のメンバー。グーグルに移る前は、Sun Microsystems社の最高技術責任者、Novell社の最高経営責任者を歴任した。
  • Daniel Schrag博士 …ハーバード大学地球惑星学部の教授で、同大の工学・応用科学部の環境科学工学教授。また、ハーバード大学の環境センター(Center for Environment)の所長。専門は海洋地球化学で、長い地球の歴史を通してカーボンサイクルや気候を調査するために、多様な方法を採用したことで有名。
  • David E. Shaw博士 …D. E. Shaw Research社の主任科学者で、ヘッジファンドのD.E. Shaw & Coの創設者。現在は競争力協議会の理事で、高性能演算イニシアティブ運営委員会の委員長。クリントン政権時にはPCASTのメンバーを務めた。
  • Ahmed Zewail博士 …カリフォルニア工科大学の化学・物理学教授で、同大の物理生物学センター(Physical Biology Center)所長。極めて急速な分子遷移状態の研究で1999年にノーベル賞を受賞。NASのメンバー。

Office of Science and Technology Policy News Release, April 27, 2009)


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