NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2011年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

6月1日号

下院歳出委員会、「2012年度エネルギー水資源および関連省庁歳出法案」を発表

下院歳出委員会が、明日(2011年6月2日)予定されているエネルギー・水資源小委員会での審議に先立ち、「2012年度エネルギー水資源および関連省庁歳出法案(Fiscal Year 2012 Energy and Water and Related Agencies Appropriations bill)」を公表した。同歳出法案の総額は306億ドルで、オバマ大統領の2012年度要求を59億ドル、2011年度予算を10億ドル下回る予算となる。

同歳出法案に盛り込まれたエネルギー省(DOE)の予算は247.4億ドル。2011年度予算(255.9億ドル)を8.5億ドル、2012年度大統領要求(306.8億ドル)(注:1) を59.4億ドル下回る予算額で、国家安全保障と経済競争力を助長するプログラムへの予算を優先視する内容となっている。DOE予算の概要は下記の通り:

  • 核安全 … 国家核安全保障局(NNSA)の2012年度予算として106億ドル(2011年度予算比で7,650万ドル増)を計上。軍事即応態勢の維持と安全な軍事活動を保証するため、米国核兵器ストックパイルとその支援基盤の近代化に投資を行う核兵器活動の予算を2011年度予算より1億9,500万ドル増額して、71億ドルまで引上げ。
  • ユッカ・マウンテン … ユッカ・マウンテン核廃棄物貯蔵所の閉鎖というオバマ政権の計画を拒絶し、ユッカ・マウンテン計画の支援に2,500万ドル、及び、許可申請のレビュー継続のために米国原子力規制委員会(NRC)に1,000万ドルを計上。
  • 科学 … 基礎エネルギー研究や高性能コンピュータシステムの開発および次世代クリーンエネルギー源の研究を支援することによって、科学技術イノベーションの強化を助長するため、科学関連には48億ドルの予算計上(2011年度予算比0.9%減)。
  • エネルギープログラム … 雇用の創出と国家エネルギー自立の促進に資金を投入。再生可能エネルギー技術のコスト低減を助長するプログラムや新技術を開発するプログラムに13億ドルを計上するほか、次世代の安全かつ確実で経済的に有益な原子力発電オプションを推進する原子力研究開発実証活動に7億3,400万ドル(2011年度比800万ドル増)、現在の米国総電力の70%以上をまかなう石炭・天然ガス・その他化石エネルギー発電技術の研究開発に4億7,700万ドル(2011年度比3.200万ドル増)を配分。また、ARPA-E活動の支援には1億ドル(2011年度比8,000万ドル減)、2011年度に予算が取り消された革新技術ローン保証計画(Innovative Technology Loan Guarantee Program)には1億6,000万ドルを計上。

 

DOE予算の主な内訳

 

(CQ Today Action Alerts, June 1, 2011; U.S. House of Representatives Committee on Appropriations Press Release, June 1, 2011; FY 2012 Energy and Water and related Agencies Appropriations bill) 

 


注釈:

1:2011年2月14日に発表された2012年度予算教書ではDOEの予算要求額が295億4,670万ドルとなっているが、ここでは下院歳出委員会エネルギー・水資源小委員会が発表した集計表(FY 2012 Energy and Water Appropriations Subcommittee Summary Table)の数字を使用する。


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