NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2011年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

7月27日号

自動車メーカー、54.5マイル/ガロンという燃費目標で合意間近か

ホワイトハウスと自動車メーカーによる2017〜2025年型車燃費基準についての協議に近い情報筋によれば、ホワイトハウスと大手自動車メーカー数社は2025年の燃費目標を54.5マイル/ガロン(mpg)とすることで合意に近づいているという。

ホワイトハウスは当初、2025年に56.2 mpgという目標を掲げていたが、自動車メーカーは、電気自動車を義務付けるようなものであると主張し、この基準を渋っていた。現在協議されている内容は、乗用車と軽量トラックの燃費を別々に設けるというもので、自動車が年間5%づつ、軽量トラックは2021年まで年間3.5%、その後は年間5%づつ引き上げられることになる。情報筋は、デトロイトのビッグスリーが同プランに賛同していると報告している。ホワイトハウス高官は本日、燃費協議の状況を環境保護団体に説明する予定である。(Greenwire, July 27, 2011)

 

連邦政府の胚性幹細胞研究補助に対する訴訟、オバマ政権の勝利

Royce Lamberth 地方裁判所裁判官は7月27日、国立衛生研究所(NIH)のヒト胚性幹細胞研究ガイドライン(注:1)は連邦法に違反しないとして、ボストン生物医学研究所のJames Sherley博士とAVMバイオテクノロジー社のTheresa Disher女史が起こした訴訟を却下し、オバマ政権のヒト胚性幹細胞研究支援計画を支持する裁定を下した。

ホワイトハウスはこの判決を正しい方向への一歩であると評価し、オバマ大統領がレスポンシブルな幹細胞研究の支援にコミットしていることをあらためて表明した。(Reuters, July 27, 2011; White House Blog, July 27, 2011)

 

Baltimore Gas and Electric社のPeakRewardsプログラム加入者、先週末のエアコン停止に激怒

Baltimore Gas and Electric(BGE)社の顧客は、同社がPeakRewardsプログラム …需要が最も高くなった時に電力会社が冷暖房装置を一時的にオフにすることを認めることによって、エネルギーと電気代の節約を狙ったプログラム… について虚偽の説明を行ったと訴えている。

7月23日の猛暑は、BGEプログラム開始4年にして始めての「緊急時」を引き起こし、同プログラムに加入する顧客の多くが10時間以上もエアコンを切られ、エアコン停止をオーバーライド出来ない状態が続いた。

顧客の多くが、PeakRewardsプログラムに関する説明と先週末の実態との間には相違があったと異議を唱えているのに対し、同プログラムの責任者であるMark Case氏は、加入者全員に対してプログラムを徹底的に …例えば、サイクリングとは何か、50%や100%は何を意味するのか、緊急時と非緊急時の違いは何か… 説明したと反論。また、先週末の問題は電力網を運営するPJM Interconnection社の責任であると説明している。

先週末以来、BGEプログラムの加入者35万人の内、約1,700人が加入レベルを引下げたり、完全に離脱している。(Greenwire, July 27, 2011)

 


注釈:

1: ブッシュ前大統領は2001年8月に胚性幹細胞研究を連邦予算で支援することを禁止したが、オバマ大統領は就任後間もない2009年3月に、ヒト胚性幹細胞研究への連邦助成を解禁する大統領命令に署名。この大統領命令に基づき、NIHがガイドラインを策定したもの。

 

 


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