NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2011年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

10月5日号

オバマ政権、送電線プロジェクト7件をファストトラックで検討すると発表

オバマ政権は10月5日、米国インフラストラクチャーの近代化と雇用創出へのコミットメントを明示する一環として、7件の送電線プロジェクト提案の認可プロセスを短縮して、その建設を早める意向であると発表した。

送電網プロジェクトには、多数の連邦省庁・州当局・部族政府機関が関与し、コンプライアンスのプロセスや手続き要件が広範で複雑となる。法の定める必要なレビュー・許可・コンサルテーションの確保に伴う遅延は、これら送電プロジェクトのタイムリーな完成を脅かすことになりかねない。

連邦省庁9機関 …ホワイトハウス環境問題委員会(CEQ)、内務省、農務省、エネルギー省(DOE)、商務省、国防省、環境保護庁(EPA)、連邦エネルギー規制委員会(FERC)、及び歴史的遺産の保存に関する諮問委員会(Advisory Council on Historic Preservation)…は、連邦省庁間の努力調整、及び、迅速な課題への対応が必要であることを認識し、2009年10月に省庁間調整を強化する覚書(MOU)に署名した。加えて、オバマ大統領が先頃、インフラストラクチャー提案の検討プロセスを効果的に行うよう指示するメモを行政府に公布したことを受け、送電即応チーム(Rapid Response Team for Transmission =RRTT)(注:1)が結成された。

RRTTでは、建設後に電力信頼性の向上、再生可能エネルギーの電力系統への統合に役立つパイロットプロジェクト7件に焦点をあてるという。RRTTが選定した7プロジェクトは、アリゾナ・コロラド・アイダホ・ミネソタ・ニューメキシコ・ネバダ・ワイオミング・ユタ・ニュージャージー・ペンシルバニア・オレゴン・ウィスコンシンの12州にまたがり、合計でイ11,000以上の雇用を創出するものと推定されている。RRTT選定の7プロジェクトは下記の通り:

今後のステップとしては、DOEが各パイロットプロジェクト毎に、必要となる許可書、各省庁のコンタクトポイント、マイルストーンと締め切り期日、進捗状況を示す電子ダッシュボードを作成することになる。(Council on Environmental Quality Interagency Rapid Response Team for Transmission;Department of the Interior Press Release, October 5, 2011;Greenwire, October 5, 2011)

 

風力タービン製造のNordic Windpower社、DOEローン保証プログラムからの撤退を検討中

2年前にエネルギー省(DOE)から1,600万ドルの条件付ローン保証を受けた、風力タービン製造業者のNordic Windpower社が、DOEローン保証プログラムからの撤退を検討中であるという。

同社の最高責任者Jeff Brown氏によると、2年前の条件付きローン保証を受けてからというもの、DOEの要求やプロセスが度々変わって厳しくなっているという。Nordic Windpower社では、申請プロセスの完了までを支援するコンサルタントを雇用したものの、時間面およびコスト面での不確定要素が非常に大きいため、タイムアウトをとって、DOEローン保証の獲得に向かって進むべきかどうかを評価する予定であるという。

他には、ネバダ州に20メガワットの太陽光発電所を建設するプロジェクトでDOEのローン保証を獲得したMEMC Electronics Materials社が、9月30日までに必要なペーパーワークを完成させることが出来ないとして、DOEローン保証から既に撤退している。(Climate Wire, October 5, 2011)

 

 

 

  


注釈:

1: RRTTの構成メンバーは上記の9機関で、その目的は、(i)連邦・州・部族当局間での認可・レビュー・協議のスケジュールとプロセスの調整;(ii)部族政府との協議に一貫性あるアプローチの適用;(iii)省庁間対立の解決を介して、国有地および非国有地の双方で送電インフラの認可プロセス・レビュー・コンサルテーションの総体的な質と適時性(timeliness)を改善すること。

 

 


Top Page