NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2011年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

12月15日号

エネルギー省、燃料電池電気自動車用の革新的水素貯蔵技術プロジェクト4件に700万ドルを交付

エネルギー省(DOE)が12月12日に、カリフォルニア州、ワシントン州、及びオレゴン州における燃料電池電気自動車用の水素貯蔵技術開発プロジェクト4件に700万ドル強のグラントを授与すると発表した。

この3ヵ年プロジェクトは、革新的材料および効率的かつ安全な輸送用先進タンクを開発することによって、圧縮水素貯蔵システムのコストを削減し、性能を向上させることを目標とするもので、DOEでは、同プロジェクトから生まれるイノベーションが、燃料電池電気自動車に水素を搭載貯蔵するための技術的障壁に対応し、更には、風力発電や太陽光発電等の再生可能エネルギー資源の有効利用を可能にするエネルギー貯蔵用途の促進にも役立つものと期待している。

今回選定された機関はコストシェアで約200万ドルを拠出することになる。選定された機関とプロジェクトの概要は下記の通り:

パシフィック・ノースウェスト国立研究所(ワシントン州リッチランド): 最高210万ドル

DOE傘下のパシフィック・ノースウェスト国立研究所では、フォード自動車、Lincoln Composites社、東レ・カーボンファイバー(Toray Carbon Fibers America)、AOC社と協力して、高圧水素貯蔵容器(high-pressure hydrogen storage vessel)の製造コストを現行推定価格の3分の2以下まで削減することを目指す。プロジェクトは、炭素繊維複合材料の改良、および水素貯蔵タンクの設計・製造に焦点をあてる。

HRL研究所(カリフォルニア州マリブ):最高120万ドル

HRL研究所では、水素溶解率がバルク液体(bulk liquid)よりも50倍優れた複合材料を開発し、高密度で小型な水素貯蔵の選択を可能にすることを目指す。プロジェクトは、水素ガスを効率的に吸収・放出する人造液体を使用した、水素貯蔵への革新的アプローチの研究に焦点をあてる。

ローレンス・バークレー国立研究所(カリフォルニア州バークレー):最高210万ドル

DOE傘下のローレンス・バークレー国立研究所では、国立標準規格技術研究所(NIST)およびGMと協力して、ほぼ室温での高密度水素貯蔵を目指す。プロジェクトは、理論誘導(theory-guided)アプローチを使って水素吸収能力の高い新材料を合成し、有機金属骨格物質(meta-organic framework material)と多孔物質を開発・実験することに焦点をあてる。

オレゴン大学(オレゴン州ユージーン):最高200万ドル

オレゴン大学では、アラバマ大学、パシフィック・ノースウェスト国立研究所、及びProtonex Technology社と協力して、搭載型可動式と定置型の双方の燃料電池用途に適した温度と圧力の範囲内で、液状燃料補給と水素貯蔵材料の再生を可能にすることを目指す。プロジェクトは、水素貯蔵用に有望な新規化学物質を開発・実験することに焦点をあてる。

(Department of Energy News Release, December 12, 2011)

 

 

 

  


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