NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2011年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

12月21日号

ノートルダム大学の研究チーム、塗装式の太陽電池を開発

ノートルダム大学の研究チームが、家屋の外壁に塗ったペンキが太陽光で電気を起こし、家の中の電化製品や装置に電気を供給するというビジョンの実現に向けて大きな前進を遂げたと発表した。

ノートルダム大学研究チームのリーダーであるPrashant Kamat化学・生化学教授によると、量子ドットと呼ばれる塗布型材料(spreadable compound)に電気を起こすナノ粒子を組み込むことで、特別な装置を必要とせずにどのような導電面にでも塗装することが可能なソーラーペンキ(solar paint)を作り出したという。

同研究チームは新材料の探求で、ナノサイズの二酸化チタン粒子に着目。ナノサイズの二酸化チタン粒子を硫化カドミウムまたはセレン化カドミウムでコーテイングし、これを水・アルコール混合液中に懸濁させてペーストを作り上げた。このペーストを透明な導電材料に塗り、光にさらすと、電気を発生したという。

Kamat教授は、ソーラーペンキ「Sun-Believable」の1%という現在の変換効率がシリコン太陽電池の効率(10〜15%)には程遠いことを認めつつも、このソーラーペンキは廉価に大量生産が可能であるため、変換効率を幾分かでも改善できれば、将来のエネルギーニーズを満たす上で実質的な貢献を果たし得ると説明している。

Kamat教授率いる研究チームは、Sun-Believableの安定性(stability)を向上させる方法を研究する計画である。

(Notre Dame News, December 21, 2011)

 

エネルギー省、電気自動車用充電器のコスト削減研究に約700万ドルの助成

エネルギー省(DOE)のSteven Chu長官が12月21日、電気自動車用充電器のコストを向こう3年間で50%削減することを目的とする研究開発プロジェクト4件に約700万ドルのグラントを授与すると発表した。

この研究プロジェクトは、電気自動車が既存の配電網キャパシティに負担をかけるのではなくて、むしろ、既存キャパシティを増進することになる「スマートな」充電能力を促進するもので、Chu長官は、「スマートな電気自動車用充電器の開発は、消費者により多くの選択肢を与え、配電網を強化するような方法で充電インフラの構築を促進することになる」と語っている。

今回選定された4プロジェクトの内、Delta Products Corporation(カリォルニア州フリーモント)とSiemens Corporate Research(ニュージャージー州プリンストン)の2つのプロジェクトが家庭で使用される電気自動車用充電器の改善に焦点をあてる一方、General Electric Global Research (ニューヨーク州ニスカユナ)とEaton Corporation (ペンシルバニア州ムーン・タウンシップ)のプロジェクトが多数の電気自動車を充電する商用および公共の充電装置に焦点をあてることになる。

(Department of Energy News, December 21, 2011)

 

 

 

  


Top Page