NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2012年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

3月22日号

オバマ政権、バイオマス研究開発イニシアティブへの新たな3,500万ドル投入を発表

オバマ政権は3月22日、先進バイオ燃料やバイオエネルギーその他バイオ製品の研究開発に向こう3年間で最高3,500万ドルを投入する計画を発表した。

バイオマス研究開発イニシアティブ(Biomass Research and Development Initiative =BRDI: 農務省とエネルギー省の共同プログラム)から資金提供を受けるこのプロジェクトは、経済的かつ持続可能なバイオマス資源の開発と、輸送用ガソリンやディーゼルにとって代わる再生可能燃料やバイオ製品のアベイラビリティ拡大を支援することになる。

2012年度のBRDIでは、バイオ燃料生産の成功に必要不可欠な下記の3技術分野における科学工学研究を統合するプロジェクトを支援する:

  • 原料開発 … バイオマス原料及び原料供給(収穫、運搬、前処理、バイオ燃料やバイオ製品を生産するために必要となる貯蔵を含む)を改良する研究開発・実証活動。
  • バイオ燃料・バイオ製品の開発 …バイオ燃料やバイオ製品の生産におけるセルロース系バイオマスの利用を増やすコスト効率的技術の研究開発・実証。
  • バイオ燃料開発分析 … バイオ燃料の拡大生産が環境に及ぼす影響をより良く評価する分析ツール、及び、バイオ燃料・バイオ製品用原料の生産拡大に国有地を利用する可能性を評価する分析ツールの開発。

プロジェクトへの申請締め切りは2012年4月23日で、結果は2012年6月15日までに通達される見通し。(Department of Energy News, March 22, 2012; E&E News PM, March 22, 2012 )

 

労働統計局、グリーン・ジョブに関する調査分析を発表

米国議会で民主党と共和党のエネルギー政策に対する見解が分裂している最中の3月22日に、労働省の労働統計局(Bureau of Labor Statics =BLS)が連邦政府としては初めてとなる、米国内のグリーン部門雇用に関する調査分析を発表した。これによると、2010年の国内グリーン部門雇用は全雇用の2.4%にあたる310万人であったという。

BLSが調査したのは、環境に役立つ製品やサービス、又は、天然資源を節約する製品やサービスを生産・提供する333種のグリーン製品・サービス(Green Goods and Services =GGS)に携わる12万のビジネスと政府機関。主要な調査分析結果は下記の通り:

  • 2010年の米国内GGS雇用数は310万。内、民間部門での雇用が約227万(民間部門の全雇用の2.1%)、公共部門が約86万(公共部門の全雇用の4%)。
  • 民間部門の中では、製造業によるGGS雇用が最大で約46.2万人。これに続き、建設業が約37.2万人、専門的・科学的・技術的サービスが34.9万。
  • 公共部門の中では、地方政府によるGGS雇用が約47.7万(地方政府全雇用の3.4%)、州政府が約22.7万(州政府全雇用の4.9%)、連邦政府が約15.6万(連邦政府全雇用の5.3%)。
  • 州別GGS雇用数のトップ5は、カリフォルニア州の338,400、ニューヨーク州の248,500、テキサス州が229,700、ペンシルバニア州が182,200、イリノイ州の139,800。
  • 州の全体雇用に占めるGGS雇用の割合では、バーモント州がトップで4.4%。二位はワシントンDCの3.9%であった。

天然資源防衛委員会(Natural Resources Defense Council)を始めとするクリーンエネルギー唱道者等は記者陣との電話会談で、BLSの調査分析結果が新規国内産業を構築していく進捗状況を明示しているとして評価するとともに、今後も引き続き公共投資が必要であることを強調した。(Department of Labor Bureau of Labor Statistics News Release, Match 22, 2012; CQ Today News, March 22, 2012)

 

 


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