NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2012年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

4月9日号

創設1年を迎えた、米国とブラジルの戦略エネルギーダイアログ

オバマ大統領とブラジルのディルマ・ルセフ大統領は4月9日、戦略エネルギーダイアログ(Strategic Energy Dialogue =SED)のここ1年間の成果を報告した。SEDは、オバマ大統領が2011年3月にブラジルを訪問した際に、安全で価格の手頃なエネルギー供給の開発;エネルギー安全保障;クリーンエネルギー経済への移行、といった両国共通目標を支援するために、両国大統領により創設が発表されたもので、石油・天然ガス;バイオ燃料;エネルギー効率化;クリーンエネルギーが協力の優先分野となっている。同ダイアログから生まれたパートナーシップは、両国における雇用創出、エネルギー供給の安定確保、世界気候変動課題への対応を目指している。

米国とブラジルがSEDの下で行った成果、及び、進行・計画中の主な活動は下記の通り:

石油・天然ガス

  • 両国は、石油・天然ガスの共通課題に関して情報を交換し、ベストプラクティスを共有するため、政府規制当局や民間産業を交えたテクニカルワークショップ …2011年10月にリオデジャネイロで開かれたオフショア技術に関するワークショップ等… を開催。
  • 両国は2012年にも、4月の米国内務省主催のオフショア安全性・流出対策に関するワークショップ、5月の米国エネルギー省(DOE)主催のシェールガス開発に関するワークショップ等、着実に共同活動を継続予定。


バイオ燃料

  • SEDのバイオ燃料協力の重点は、(i)二国間の研究開発活動及び標準規格協力;(ii)西半球及びアフリカの諸国との協力;(iii)最新バイオエネルギーの持続的生産・利用に関する多国間協力。
  • 両国政府は、バイオ燃料の持続可能性に関するライフサイクル・モデリング方法の改善; フレックス燃料自動車のエタノール最適化されたエンジンの燃費向上に関する情報交換で協力中。米国DOEの国立再生可能エネルギー研究所(NREL)とブラジルの石油会社ペトロブラス(Petrobras)は、この現行活動を拡大して、次世代バイオ燃料に関する共同研究開発協定(CRADA)を締結するための手続き中。
  • 両国政府は、航空バイオ燃料の標準規格や仕様の設定を含む、持続可能な航空バイオ燃料の開発努力を調整。
  • 両国政府は、エルサルバドールやホンジュラス、グアテマラやジャマイカ、ドミニカ共和国やハイチやセネガルに対する、国内バイオ燃料生産能力の開発等に関する技術援助の共同提供で大きな進展を見た。


エネルギー効率化

  • 両国政府の焦点は、効果的公共政策や適合基準を介した、ビルディング部門や産業部門における可能な限りのエネルギー効率向上の達成。
  • SEDは2011年8月にリオデジャネイロでワークショップを開催し、ブラジルの織物工場のエネルギー評価実証を含めた、互いに関心のある主要なオポチュニティを確認。この結果として、ブラジルの電力研究センター(Electric Energy Research Center)と米国DOEのオークリッジ国立研究所はエネルギー効率化の分野において協調の機会を検討中。
  • 2011年11月にサンパウロで開催された建築材料 …高効率の窓、クールルーフ、先端絶縁体等… のエネルギー効率評価に関するワークショップ後に、ブラジルに建築材料のエネルギー効率を評価する自立試験施設を建設することを支援するため、テクニカル情報を共有することで合意。


スマートグリッド

  • 両国は、スマートグリッド技術の普及を推進中であり、更なる官民パートナーシップの機会の確認に尽力中。米国DOEとブラジルの鉱山エネルギー省では現在、ワークショップを2012年に開催することを計画中。


サイエンス

  • 両国は、地球の気候に及ぼす熱帯の役割をより良く理解する努力の一環として、2014年にGreen Ocean Amazon 2014 …移動式の大気輻射測定(Atmospheric Radiation Measurement)施設をブラジルのマナウス近辺の熱帯雨林に配備する計画を含む… で協力することを約束。米国DOEとブラジル科学技術省は、両国各自の研究機関や学術団体と合同で協力推進の覚書(MOU)に調印するための手続き中。

 

(White House Press Office Fact Sheet, April 9, 2012)

 

 

 

 

 

 


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