NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2012年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

10月4日号

米国農務省、農村地域の電力インフラ改善に1億6,800万ドルのローン保証を提供

米国農務省(USDA)のDalls Tonsager農村開発担当次官はジョージア州アトランタで開催されている農業電力共同組合(National rural Electric Cooperative Association)の会合で、米国農村地域の電力インフラを改善・近代化するために、電力会社や電力共同組合に総額約1億6,800万ドルのローン保証を提供すると発表した。本日発表のローン保証はUSDA地方公益事業局(Rural Utilities Service)より拠出されるもので、スマートグリッド技術への980万ドルのローン保証も含んでいる。今回USDAからローン保証を獲得した地方電力共同組合とローン保証額は以下の通り:

地方電力共同組合

(州)

ローン保証額
内、スマートグリッド・

プロジェクト用

Cullman Electric Cooperative

 (アラバマ州)

配電線461マイルの建設と改善、及びその他システムの改善に対して2,919万ドル

約93.8万ドル

SouthlCentral Arkansas Electric Cooperative(アーカンソー州)

配電線141マイルの建設と改善、及びその他システムの改善に対して1,080万ドル

109.9万ドル

Jefferson Energy Cooperative

(ジョージア州)

配電線467マイルの建設と改善、及びその他システムの改善に対して3,000万ドル。

約20.3万ドル

Western Cooperative Electric Association

(カンザス州)

配電線6マイルの建設と改善、その他システムの改善に対して723.8万ドル。

Mora-San Miguel Electric Cooperative

(ニューメキシコ州)

配電線122マイルの建設と改善、及びその他システムの改善に対して837.4万ドル。

12万ドル

Dakota Valley Electric Cooperative

(ノースダコタ州)

配電線404マイルの建設と改善、及びその他システムの改善に対して約1,970万ドル。

238万ドル

Frontier Power Company

(オハイオ州)

配電線113マイルの建設と改善、及びその他システムの改善に対して640万ドル。

約22.1万ドル

Wood County Electric Cooperative

(テキサス州)

配電線222マイルの建設と改善、及びその他システムの改善に対して3,200万ドル。

22.5万ドル

Mecklenburg Electric Cooperative

 (バージニア、ノースカロライナ州)

配電線166マイルの建設と改善、及びその他システムの改善に対して1,893.1万ドル。

約83.3ドル

 

USDAのTom Vilsalck濃霧長官は2012年7月にも、全米15州の農業電力共同組合や発電所に総額2億8,700万ドルのローン保証提供を発表している。

(USDA News Release, October 4, 2012)

 

 

米中韓の国際研究チーム、厚い生物体組織を透過して明るく輝く光輝性ナノ粒子を開発

米中韓の研究者から成る国際研究チームが、厚さ3センチを超える生物体組織(biological tissue)を透過しても明るく輝く、独特の光輝性ナノ粒子を開発した。生物医学用途に使用されている現行の光学イメージング技術では細胞組織の深くまでを見ることが出来ないため、3センチの深さでもはっきりと見える光輝性ナノ粒子は深部組織の光学生体イメージングの有望なツールになるものと期待される。

ツリウム(thulium)とナトリウム、及びイッテルビウムとフッ素を正方形のフッ化カルシウムの殻(shell)で包み込んだナノ結晶コア(nanocrystalline core)からできている新ナノ粒子は、NIR-to-NIR(near-infrared-to-near-infrared up-conversion)と呼ばれるプロセスを用いて近赤外線の吸収・放射を行うが、生物体組織の微粒子が光を吸収・放射するのとは異なり、放射する近赤外線の波長が吸収する近赤外線よりも遥かに短いために、深部の高コントラストイメージを取得するこが可能であるという。また、ナノ粒子の殻の材料であるフッ素カルシウムは、骨や歯の中に存在する物質であって、人体に悪影響を与えるリスクが少ないほか、光ルミネッセンスの効果を大幅に増大するという利点も持っている。

国際研究チームによると、この光輝性ナノ粒子をマウスに注入したイメージングや、粒子を詰めたカプセルを厚み3センチ以上の豚の切り身を通してイメージングするという実験を行った結果、どちらの実験でも組織を透過して明るく輝く粒子の鮮明な高コントラストのイメージを取得することが出来たという。この研究結果は2012年8月28日にオンライン版ACS Nano誌に掲載された。研究の次のステップでは、癌細胞等をイメージングできるナノ粒子を狙った方法を探索するという。

(ScienceDaily, September 28, 2012)

 

 

 


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