NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2012年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

12月13号

エネルギー省、7件の洋上風力発電パイロットプロジェクトへの投資を発表

エネルギー省(DOE)のSteven Chu長官は12月12日、米国で洋上風力発電産業を立ち上げる努力の一環として、先端技術実証プロジェクトに今後6年間で最高1億6,800万ドルの投資を行うこと、及び、同プロジェクトの第1段階として、メイン州、ニュージャージー州、オハイオ州、オレゴン州、テキサス州及びバージニア州における7件の実証プロジェクトに各々最高400万ドルを投資することを発表した。

洋上風力は米国にとって大規模な未開発のエネルギー資源であり、現在の米国の総発電容量の4倍にあたる4,000ギガワット以上の発電ポテンシャルを持っているほか、全米各地で最高20万の製造・建設・運転・サプライチェーン関連雇用を支援し、2030年までに年間700億ドル以上の投資を促進する可能性がある。

DOEが発表した先端技術実証プロジェクト第1段階のプロジェクト7件は、より強力で高効率な洋上風力発電技術の開発を加速するほか、実用規模の洋上風力タービンの設置・洋上タービンの系統連系・新たな許認可手続きの適用に関連する主要課題への対応にも役立つことになる。今回選定された7プロジェクトの概要は以下の通り:

  • Baryonyx社(本部はテキサス州オースティン市) … 先進ジャケット式基礎構造(advanced jacket foundation)の設計とハリケーンに強い洋上風力発電施設の設計を実証するため、テキサス州ポート・イザベル近くの州管轄海域に6メガワットの直接駆動(direct-drive)風力タービン3基を設置するプロジェクト。
  • Fishermen;s Atlantic City Windfarm… 着床式基礎構造(bottom-mounted foundation)の設計と環境影響を緩和する革新的な設置手順を実証するため、ニュージャージー州アトランティックシティ沖3マイルの州管轄海域に直接駆動風力タービンを最高6基設置するプロジェクト。
  • エリー湖開発公団(Lake Erie Development Corporation。オハイオ州クリーブランド市に本拠を置く官民パートナーシップ) … 氷雪荷重(ice loading)を削減するよう設計された「砕氷型(ice-breaker)」一本パイル(monopile)基礎構造に3メガワットの直接駆動風力タービン9基を設置するプロジェクト。設置場所はエリー湖で、クリーブランド沖7マイルの地域。
  • Principle Power社(本部はワシントン州シアトル市) … 6メガワットの直接駆動洋上風力タービンを装備した半潜水型(semi-submersible)浮体式基礎構造を設置するプロジェクト。設置場所は、オレゴン州クースベイ(Coos Bay)から10〜15マイルの深海。
  • Statoil North America社(本部はコネチカット州スタムフォード) … メイン湾のBoothbay Harbor沖の水深約460フィートの場所に、浮体式スパーブイ(floating spar buoy)に設置した3メガワットの風力タービンを4基配備するプロジェクト。
  • メイン大学(メイン州オロノ) … メイン州Monhegan島近くでコンクリートの半潜水型基礎構造に6メガワットの直接駆動風力タービン2基を設置した試験的な浮体式洋上風力ファームを配備するプロジェクト。
  • Dominion Virginia Power社(本部はバージニア州リッチモンド市) …6メガワットの直接駆動風力タービン2基を装備した、革新的なねじれたジャケット式(twisted jacket)基礎構造を設計・開発・設置するプロジェクト。設置場所はバージニアビーチ沖。

第1段階の終了後に、DOEはこの7件のプロジェクトの中から、2017年までに商業運転を達成するために立地・工事・設置段階へと進むプロジェクトを3件選択し、各プロジェクトに4年間で最高4,700万ドルを投資する予定であるという。

(Department of Energy News December, 12, 2012; DOE EERE Wind Program Research & Development, Offshore Wind Technology; E&E PM News, December 12, 2012)

 

 

 


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