NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2013年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

10月25日号

一件の入札もなかった、国土管理局による史上初のソーラーエネルギー地区の競争入札

内務省の国土管理局(Bureau of Land Management =BLM)は米国南西部6州(注:1)の国有地における商業規模ソーラーエネルギー開発を推進するため、10月24日にコロラド州レイクウッドで史上初の競争入札を実施したが、入札は一件もなく、不発に終わった。

今回競争入札の対象となったのは、BLMが2012年7月24日に発表した国有地ソーラーエネルギー開発ロードマップ「最終版プログラマチック環境評価書(Programmatic Environmental Impact Statement =PEIS)」(注:2)で特定された17ヶ所のソーラーエネルギー地区(Solar Energy Zone =SEZ)の内の2つで、コロラド州De Tilla Gulch地区(1,064エーカー)とコロラド州Los Mogotes East地区(2,600エーカー)。

BLM コロラド事務所のMaryanne Kurtinaitis再生可能エネルギープログラムマネージャーによると、BLMはこの2つのSEZ内における商業規模ソーラープロジェクト開発に対して今年3月に9件の事前申請書(preliminary application)を受領しており、産業界が関心を示したことがBLMによる10月24日の競争入札の切っ掛けになったという。Kurtinaitisプログラムマネージャーは、オークションで一件の入札もなかった理由が分からないと述べ、3月に事前申請書を提出してきた9社に電話を入れ、何が問題なのかを把握して再着手する必要があると語った。

太陽光発電業界の中にはBLMの競争入札制度に対する懸念があったことは事実ながら、同オークションに出席したFirst Solar社のKen Borngrebe環境許認可手続き担当部長は、シェールガス・ブームに沸くコロラド州では、商業規模の太陽光発電所を建設するだけの市場があるという自信を業界担当者に彷彿させるほどの競争力がソーラーエネルギーには未だ存在しないことを指摘し、業界が無関心であった理由は競争入札制度ではなく、業界が市場重視の判断をしたからであろうと語っている。(Environment & Energy News PM, October 24, 2013)

 

 

 

 


注釈:

1: アリゾナ、カリフォルニア、コロラド、ネバダ、ニューメキシコ、及びユタの6州。

2: 同ロードマップの概要については、2012年7月25日号デイリーレポートを参照されたし。

 


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