NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2013年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

11月20日号

エネルギー省、米国の膨大な未利用資源であるメタンハイドレートについての研究を拡大

エネルギー省(DOE)のErnest Moniz長官が11月20日、膨大な未利用資源であるメタンハイドレートへの理解と、環境や米国の経済競争力やエネルギー安全保障にとってメタンハイドレートがどんな意味を持つのかについての理解を高めるため、7件の研究プロジェクトに約500万ドルを投資すると発表した。

メタンハイドレートについての研究は未だ初期段階ではあるものの、DOEは日本の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)及びコノコ・フィリップス社との提携によって、アラスカ州のノーススロープでメタンハイドレート生産技術の実地テストに成功したことを2012年5月に発表している。

本日発表された新プロジェクト7件はこのノーススロープ実地テストの成功に立脚するもので、メタンガス採掘の代替方法、商用化の可能性、及びハイドレート層からの天然ガス採掘が環境に及ぼす影響を研究する。プロジェクトの管理は、DOEの国立エネルギー技術研究所(National Energy Technology Laboratory)が担当することになる。今回のグラント受賞者とプロジェクトの概要は以下の通り:

  • ジョージアテク・リサーチコーポレーション(Georgia Tech Research Corporation)
    • 資源回収、海底の安定性(seafloor stability)、及び環境変化に対するガスハイドレートの反応を評価するための新データを収集する、ボアホール抽出ツール(bore-hole sampling tool)を開発・テストするプロジェクト。
    • DOE側の投資額は約48万ドル


  • テキサス大学オースティン校
    • 堆積物の堆積・圧密・圧力発生・メタン生成の過程を含めた、3次元貯留層モデル(3-D reservoir model)を創るプロジェクト。
    • DOE側の投資額は約168万ドル


  • テキサスA&M大学の技術実験センター(Texas A&M Engineering Experiment Station)
    • 将来のハイドレート生産関連試験を最適化し、誘起された環境変化又は自然に起こる環境変化へのハイドレートの反応に関する理解を深めるために、ハイドレートを含む堆積層からのメタンガス生産に関連する多くの複雑な問題に対処する数値モデル(numerical model)を開発するプロジェクト。
    • DOE側の投資額は約39万ドル


  • オレゴン州立大学
    • ノルウェーの大陸棚の一部であるスバルバル大陸縁辺域(Svalbard continental margin)において、メタンハイドレートの環境変化への反応を評価するプロジェクト。
    • DOEの投資額は約65万ドル


  • マサチューセッツ工科大学(MIT)
    • 放出されたメタンが海面や大気に達する可能性や、メタン輸送におけるメタンバブルの役割を究明するために、硫化水素やメタン他の炭化水素に富んだ流体の漏出が起こるガスハイドレート安定領域(Gas Hydrate Stability Zone)においてメタンの運命を調査するプロジェクト。
    • DOE側の投資額は約90万ドル


  • ワシントン大学
    • 現在の海底水温上昇がワシントン大陸棚縁辺域沿いにおけるガスハイドレートの安定性に及ぼす影響を調査するプロジェクト。
    • DOEの投資額は約63万ドル


  • オレゴン大学
    • ハイドレートの形成に関する理解及び堆積構造を分裂させてハイドレートを隔離させる環境影響力に関する理解を高め、ハイドレートによる斜面崩壊や海水・大気へのメタン放出に関する予測を向上させる、予測モデルを開発するプロジェクト。
    • DOEの投資額は約28万ドル

     

(Department of Energy News Release, November 20, 2013)

 

 

 


 


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