NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2012年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

2月1日号訂正版

環境保護庁、2013年の再生可能燃料使用基準を提案

環境保護庁(EPA)が2013年1月31日、2013年の再生可能燃料使用基準(Renewable Fuel Standard =RFS2)を提案した。2013年の再生可能燃料使用義務量は、2012年基準を13億5,000万ガロン上回る165億5,000万ガロンとなっている。EPAでは、先進バイオ燃料、バイオディーゼル、セルロース系バイオ燃料、及び総再生可能燃料の4つのカテゴリーについて使用義務量を策定することになっている。今回発表された2013年のRFS2は以下の通り:

EPAでは、45日間にわたって一般からコメントを受付け、様々な利害関係者からの意見を検討し、2013年RFS2基準の最終決定を行う予定である。

(EPA News Release, January 31, 2013)

 

 

Chuエネルギー長官、辞任の意を表明

明日土曜日を以ってエネルギー省(DOE)長官の任期最長記録(注:3)を更新することになるSteven Chu長官が2013年2月1日に、後任が承認された時点でDOE長官を辞任する意を明らかにした。ARPA-Eの創設や風力・太陽光発電の倍増そしてバッテリー寿命長期化等において活力みなぎる努力で称賛を得る一方、ソリンドラ社破産に端を発したDOEローン計画批判の矢面に立つという、激動の在職期間に終止符が打たれることになる。

ノーベル賞受賞者でローレンスバークレー国立研究所所長であるSteven Chu氏をDOE長官に指名するというオバマ大統領の4年前の決断は、それまでの慣習(DOE長官は概して、政界又は産業界の出身)を破ぶるものであり、オバマ大統領が2009年就任演説で述べた「サイエンスを本来あるべき地位に戻す」ためのダウンペイメント(手付金)でもあった。

ワシントン界隈ではChu長官の後任候補として、Byron Dorgan元上院議員(民主党、ノースダコタ州)、Bill Ritter元コロラド州知事(民主党)、Chris Gregoire元ワシントン州知事(民主党)、Jennifer Granholm元ミシガン州知事(民主党)、及び、クリントン政権でDOE副長官を務めたマサチューセッツ工科大学(MIT)のErnest Moniz物理学教授等の名前が飛び交っている。

Chu長官はDOE職員へ宛てた書簡で、辞任後はカリフォルニア州に帰り、リサーチや教職といった学究生活に戻りたいと述べている。

(Politico, February 1, 2013)

 

 

 

 


注釈:

1: EPA発表資料では、バイオディーゼル使用量は実量記載で、2012年基準が10億ガロン、2013年基準案が12.8億ガロンとなっているが、この表では、比較しやすいよう、バイディーゼルもエタノール換算値(実量×1.5)で記載する。

2: 義務付けられている19.2億ガロン(エタノール換算)を超過して生産されたバイオディーゼル、バイオディーゼルと見なされない再生可能ディーゼルや食品廃棄物から作られるエタノール他適格再生可能燃料といった国産の先進バイオ燃料、輸入されるサトウキビを原料とするエタノール等で賄われる量。

3: これまでの任期最長エネルギー長官は、ジョージ・W・ブッシュ元大統領の下でDOE長官を4年余り務めたSpencer Abraham氏。

  


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