NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2013年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

8月5日号

エネルギー省、藻類系バイオ燃料の開発とバイオマス供給チェーンの効率化に2,200万ドルを拠出

エネルギー省(DOE)のErnest Moniz長官は8月1日にDOEが開催した2013年バイオマス年次会議で、バイオ燃料がエネルギー安全保障の強化と運輸部門の温室効果ガス(GHG)排出削減という行政府気候変動行動計画において重要な役割を果たすことになると発言。Moniz長官はまた、コスト競争力のある藻類系バイオ燃料の開発を助長し、先進バイオ燃料用のバイオマス原料サプライチェーンを効率化するため、,200万ドル余を新たに投資することを発表した。

DOEが今回選定した、藻類系バイオ燃料R&Dプロジェクト4件と、原料サプライチェーン効率化プロジェクト1件の概要は以下の通り:

  • Hawaii Bioenergy社に500万ドルのグラント … 藻類オイルを生産するコスト効率的な光合成オープンポンド(photosynthetic open pond)システムを開発するプロジェクト。同プロジェクトではまた、エネルギーの消費と、脂質を抽出して燃料中間代謝物(fuel intermediates)を生産する全体コストを削減する前処理技術も実証する。
  • Sapphire Energy社に500万ドルのグラント … 既存精製所で使える、藻類系燃料生産の新プロセスを開発するプロジェクト。同プロジェクトはまた、藻類の菌株(strain of algae)の改良や栽培方法改善による増産にも取り組む。
  • ニューメキシコ州立大学に500万ドルのグラント … 通年生産を助長し・コストを削減する培養及び収穫プロセスを開発しながら、微細藻類を増産するプロジェクト。
  • カリフォルニア州立ポリテクニック大学に150万ドルのグラント … カリフォルニア州デルハイにある都市下水処理場で、藻類菌株の生産性の増大と、二つの異なる処理技術の比較に取り組む。 
  • FDC Enterprises社に600万ドルのグラント … バイオマス原料サプライチェーン全体の効率化を狙ったプロジェクトで、POET社やArcher Daniels Midland社等と協力して、エネルギー作物収穫装置の開発、精製所のコンベヤー装置設計、前処理技術の改良を行う。同プロジェクトではまた、原料の特性(含水量や粒径等)分析コストを削減する原料品質モニタリング装置を開発・導入し、リアルタイム分析を実施する。

    (Department of Energy News, August 1, 2013; E&E News PM, August 1, 2013)

  

Monizエネルギー長官、炭素回収隔離(CCS)のコスト引き下げを確約

Ernest Monizエネルギー長官は8月1日、クリスチャン・サイエンス・モニター主催の朝食会において、炭素回収隔離(carbon capture and sequestration =CCS)技術のコスト低減がオバマ大統領の気候変動対応努力で重要な役割を担うことになるほか、将来はCCSが天然ガスにも必要になるだろうと記者団に語った。Moniz長官の主な発言は以下の通り:

  • DOEの仕事は、CCSのような技術の価格を引き下げることであり、ARPA-E等のプログラムによって価格引下げを実現させることである。
  • 様々な産業用途のために回収される二酸化炭素のコストを、現在の1トン当たり約60ドルから約20〜25ドルまで引き下げる必要がある。
  • 低炭素未来への橋渡し的燃料として着目されている天然ガスも、将来はCCSが必要となるかもしれない。
  • 水圧破砕法による天然ガス生産を取り巻く懸念は対応可能であるというのが自分の見解である。

(Greenwire, August 1, 2013)

 

 

 

 


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