NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2014年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

9月5日号

農務省、都市ゴミをバイオ・ジェット燃料に変換するバイオ精製所建設を支援するローン保証を発表

Tom Vilsack農務長官は、2014年9月4日にネバダ州ラス・ベガス市で開催された全米クリーンエネルギーサミットの席で、都市ゴミからバイオ・ジェット燃料を生産するバイオ精製所をネバダ州マッカランに建設するため、Fulcrum Sierra Biofuels社とローン保証契約を締結したと発表した。農務省が提供するバイオ精製所支援プログラムローン保証の金額は1億500万ドルで、プロジェクト費用2億6,600万ドルの半分以下となっている。

Fulcrum社は、14.7万トンの都市ゴミから合成ガスを生成し、それを自社専有技術を介して触媒的に合成パラフィン系ケロシン(synthetic paraffinic kerosene)/ジェット燃料へと変換する。

キャセイ・パシフィック航空は先月、持続可能な航空燃料を10年間で3億7,500万ガロン購入するという長期供給契約をFulcrum Sierra Biofuels社の親会社であるFulcrum Bioenergy社と取りまとめている。Fulcrum社では、マッカランに建設されるバイオ精製所(バイオ・ジェット燃料推定生産量は年間1,100万ガロン)を手始めに、全米の数箇所にバイオ・ジェット燃料生産工場を建設する予定となっている。

(USDA News Release, September 4, 2014)

 

Project LIBERTYバイオ精製所、セルロース系エタノール生産を開始

POET-DSM Advanced BiofuelsのProject LIBERTYが、2014年9月3日からセルロース系エタノールの生産を開始した。POET-DSM Advanced Biofuelsは、米国のPOET社とオランダのRoyal DSM社との合弁事業であることから、9月3日のグランドオープニングには、農務省のTom Vilsac長官、エネルギー省(DOE)のMichael Knotek次官代理、アイオワ州のTerry Branstad州知事等の他に、オランダ国王も参列した。

トウモロコシ廃物を原料とする商業規模のセルロース系エタノール工場としては米国第一号となるProject LIBERTYは、DOEからの約1億ドルの投資と研究支援を受けてアイオワ州エメッツバーグに建設されたもので、工場から半径30マイルから40マイルにある地元農家から出るトウモロコシ廃物(穂軸、外皮、葉、茎等)を使い、酵母菌や酵素等の生化学的変換技術によってセルロース系バイオマスを輸送用燃料に変換する。フル稼働すると、一日770トンのトウモロコシ廃物を変換し、年間で約2,500万ガロンのセルロース系エタノールが生産される見通しであり、これによって、年間約21万トンの二酸化炭素排出が回避されると期待されている。

POET-DSMでは、世界各国の他のセルロース系エタノール工場にPOET-DSM専有の酵素・酵母菌混合物のライセンシングを許める計画であり、再生可能燃料使用基準(Renewable Fuel Standard)計画への支援継続と、米国内外でのセルロース系エタノールの普及を仮定すると、バイオエタノール販売とライセンシング収入で2020年までに約2.5億ドルの純売上高を達成する可能性があると期待している。

(Department of Energy News, September 3, 2014; Domestic Fuel.com News, September 3, 2014)

 

 

 


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