NEDO ワシントン事務所:デイリーレポート

2016年

■ エネルギー・環境・産業技術関連では、以下のような動きがあった

9月8日号

オークリッジ国立研究所、レアアース磁石回収プロセスをモメンタム・テクノロジー社にライセンス

エネルギー省(DOE)傘下のオークリッジ国立研究所(ORNL)とテキサス州ダラス市を本拠とするモメンタム・テクノロジー社が、ORNLの開発した使用済みコンピューター・ハードドライブからレアアース磁石を回収するプロセスに関して、通常(non-exclusive)ライセンス契約を締結した。

特許出願中の同プロセスは、DOEの重要原料研究所(Critical Materials Institute)の活動の一環として開発されたもので、コンピューター・ハードドライブや携帯電話、クリーンエネルギー技術等に使われているネオジム磁石を経済的に大量回収することを目的とする。

ORNLが開発した磁石回収プロセスは高度に自動化されたプロセスで、バーコードスキャナーや測定機器を使ってコンベヤー上でハードドライブを仕分けして並べるという独特のシステムを採用している。同プロセスは、磁石やパーマロイ・ブラケット、サーキットボード、アルミニウムや鋼鉄を回収する一方で、セキリュティ確保の面からデータ記憶媒体を自動的に破壊するよう設計されている。更に、この回収プロセスを、電気モーターや空調システムといった、レアアース磁石を含む他の消費財に適用することも可能であるという。

現在、使用済みハードドライブの約35%がデータセキュリティ面の懸念から米国内で破砕処分されている。プロジェクトリーダーであるORNL電気・電子システム研究部のTimothy McIntyreプログラムマネジャーによると、これらハードドライブのリサイクルにより年間約1,000トンの磁石材料を回収できるという。CMIのAlex King所長は、ネオジム磁石の二番目に大きい用途であるハードディスクドライブはすぐに利用可能なリサイクル資源であると指摘し、ハードディスクドライブから磁石をコスト効率的に回収する同技術の商用化でモメンタム・テクノロジー社と協力できて光栄であると語った。

Department of Energy Office of Technology Transitions, September 6, 2016

 

 



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