NEDO ワシントン事務所
米国バイオテクノロジー関連情報

2003年5月25日発行


G始ome Qu暫ecが地方におけるバイオインフォマティックス推進

G始ome Qu暫ec社とそのパートナー3機関は400万カナダドル(約250万米ドル)をかけて、地方の大学におけるバイオインフォマティックス教育を手がけるコンソーシアムを設立する予定である。

2001年、ケベック州科学技術協議会は、ケベック州におけるゲノミクス、プロテオミクス、バイオインフォマティックスの代表者にG始ome Qu暫ec社を任命した。ケベック州はディスカッションフォーラムを開催し、ケベック大学およびそのパートナー機関の副学長らが積極的にフォーラムに参加することによって研究への取り組みを最優先させた。

これまでに2つのプロジェクトが承認されている。一つ目はMcGill大学、2つ目はモントリオール大学の研究者達の指揮によるもので、G始ome Qu暫ec社の戦略方法の一つである“バイオインフォマティックスの専門家をトレーニングする”という目的で行われている。これらプロジェクトでは40名以上の大学院生および博士研究員(ポスドク)のトレーニングが行われる。

GenomeWeb,2003年5月1日

米国が代替電源の開発のために積極的な資金援助

米国エネルギー省は、メリーランド州Rockville拠点のBiological Energy Alternatives (IBEA)に今後3年間で900万ドルの助成金を交付する。IBEAはこの助成金を使って人工生物を作製し、これによって米国で最も問題となっているエネルギー問題の解決策が見つかるかもしれない。これは、エネルギー省の助成金300万ドルによって2002年11月に開始されたこのプロジェクトに対して、連邦政府が支援を強化したことを意味する。

IBEAは、遺伝学のパイオニアでヒトゲノムを解読したCelera Genomics社の創設者であるJ. Craig Venter氏が中心となって活動している。助成金の一部は、バミューダ諸島近辺のサルガッソー海を初めとする大西洋に生息する何十種ものバクテリアを同定し、それらのゲノム地図を作製する。サルガッソーと呼ばれる海藻が生息する暖流で透明なサルガッソー海は生命体の数も比較的少なく、生態系の乏しい地帯と考えられている。バクテリアの数も少ないことからVenter氏と科学者チームにとっては研究対象として扱いやすい。

Venter氏と研究チームは、二酸化炭素を摂取して酸素を放出する微生物の遺伝子コードの解読をすでに開始した。同氏は、微生物の遺伝子コードを解析することによって、最終的にはそれと同じ機能を備えた人工生物を作製することを期待している。科学者達は、人工生物を使って、例えば高効率の燃料のために酸素を生成したり発電所から放出される二酸化炭素を削減することが可能になると考えている。

Washington Post,2003年4月25日

FDAが致命的な疾患のための“オーファン”ドラッグを承認

食品医薬品局(FDA)は、初めてのファブリー病治療薬を承認した。ファブリー病とは内臓障害を引き起こす酵素欠乏症で、痛みを伴い、患者の生存率はかなり低い。この遺伝性疾患は、男性約4万人に1人に発症し、女性にも発症するが通常それほど重症化はしない。

マサチューセッツ州Cambridge拠点のGenzyme社のファブリー病治療薬Fabrazymeは、組み換えDNA技術によって開発された。Fabrazymeは、発症頻度の低い疾患の治療薬を対象とするオーファンドラッグとして、また優先審査によって承認された。

通常、FDAは薬剤の安全性と実用性を評価するため、ボランティアを対象とした臨床治験を義務付けているが、優先審査によって重篤な疾病の治療薬として承認されたFabrazymeは、その有益性を予測した研究結果に基づいて審査・承認された。この承認の条件として、Genzyme社はFabrazymeの効能評価のための市販後調査を継続することが義務付けられる。

Washington Post,2003年4月25日

より厳しいバイオテクノロジー規制の必要性

無所属の研究団体であるPew Initiative on Food and Biotechnologyは、遺伝子組み替え製品が衛生および環境へに与える影響に対して、連邦規制局の監視体制が不十分であると主張した。

同団体は、今後より多くの遺伝子組み換え製品が承認されるにつれてますます規制が困難となり、製品が市場に出た後では監視が行き届かなくなると考えている。ワシントンDCを拠点とする Pew Initiative on Food and Biotechnologyの報告書には“製品の市場販売後に発生する問題を処理するにあたっての政府の適切な役割についてまだ問題は残されている”と指摘されている。

全米で栽培されているバイオテクノロジー農作物のうち承認を受けたものは大豆、トウモロコシ、カノーラ、綿花のたった4種類である。しかし、薬物を生成するようにヒト遺伝子と組み換えられた植物など何千もの実験的農作物が現在栽培されている。

同団体の報告書の中で、最近発生したバイオテクノロジー関連の事故2件について指摘されている。2000年、StarLinkと呼ばれる遺伝子組み替えトウモロコシが、食用として認可されていないにもかかわらず、普通のトウモロコシと混合されていたという事態が何件も発生した。昨年、Prodigene社が、薬剤用に遺伝子組み替えされたトウモロコシと食用の大豆と混合していたことが発覚した。

Associated Press, 2003年4月25日

GeneSoft社、DNAを標的とした抗生物質の開発に国防総省から550万ドルを受理

GeneSoft Pharmaceuticals社は、生物兵器に用いられる物質の特定のDNA塩基配列を標的とする低分子薬剤を開発するにあたり、国防総省から550万ドルの助成金を受理した。

サンフランシスコ南部を拠点とするGeneSoft社は、国防高等研究計画局(DARPA)および米国陸軍との契約によって過去4年間に1,530万ドルの助成金を受理している。

ジュネーブ大学(スイス)のDNA結合技術のライセンス権を保持しているGeneSoft社は、特定のDNA塩基配列に結合することによって遺伝子発現およびDNA複製を阻害する最新の抗菌薬を開発する。

GenomeWeb,2003年4月18日

NIEHS、環境ゲノムプロジェクトの第1フェース完了

先日、国立環境衛生科学研究所(NIEHS)は、1998年に開始された環境ゲノムプロジェクトの第1フェースが完了したと発表した。

このプロジェクトは、環境因子への感受性に関連したヒトゲノムの遺伝的多様性の同定を目的としている。第1フェーズでは、特にDNA修復および細胞周期を制御する遺伝子の多型性に重点を置いている。研究者達は、200個の環境応答遺伝子のゲノム配列を再解読し、目録を作成した。

また、第1フェーズの研究では、ヒトDNA多様性の公共データベースの作成、ヒト・ハプロタイプの研究、ヒトにおける環境関連疾病遺伝子の機能分析のためのマウスモデルを開発するマウス比較ゲノムセンターの開発などが行われた。

第2フェーズには次のトピックが含まれる:遺伝子を制御する新陳代謝における遺伝子多型性の発見、シグナル伝達、アポトーシス(細胞死)、および554個の遺伝子のゲノム配列再解読。

GenomeWeb,2003年4月16日

連邦政府がSARSワクチン開発に取り組む

連邦政府は、重症急性呼吸器症候群(SARS)が世界規模で蔓延する事態に備えてワクチンおよび治療薬の開発への取り組みを開始した。SARS感染が長期間におよぶか否か、確信が持てずにいる民間企業がSARS研究への投資を躊躇してきたことによって、このような政府機関の取り組みの緊急性が増してきた。

国立衛生研究所(NIH)の科学者達は、SARSの治療薬や予防法、特にワクチンに関する研究をすぐに開始できるようあらゆる分野において迅速に取り組んでいる。関連疾患に関する動物実験の結果によるとSARSのワクチン開発が可能であることが示唆され、連邦政府の積極的な指揮により早ければ1年以内、おそらく2〜3年以内にはワクチンを開発できるであろうと専門家達は考えている。NIHは、全米の公共および民間研究所の研究を推進するための契約交渉と助成金供与を迅速に行っている。

現在のところ、SARSが確認されている地域での感染状況の悪化を防ぐためワクチンの開発に焦点を絞っている。民間企業の協力を得ている数々の政府系研究機関は、ワクチン開発にあたって少なくとも4つのアプローチを展開している。通常、ヒト免疫系はエイズのようなウィルスを維持することはできないが、SARSの場合、特定の感染期間を経るとヒト免疫系はSARSウィルスを維持することができることから、解決策はエイズほど困難ではないという見かたもある。

Washington Post,2003年4月30日


米国企業が炭疽菌解毒剤をテスト

カリフォルニア州サンディエゴ拠点のAvanir Pharmaceuticals社は、ヒト抗体を遺伝子組み換えし、ラット体内の炭疽菌を中和させることに成功したと述べた。これによって致命的となりうるこの細菌に感染したヒトを保護できるかもしれない。

Avanir社によると、VP-8C1と呼ばれる抗体は、炭疽菌毒素が細胞に侵入するために利用する分子を抑制する働きがあると述べた。同社は、メリーランド州で開催されたワクチン会議でこの研究結果を発表し、次回はモルモットを使った抗体の実験を行う予定であると述べた。

Reuters,2003年4月30日

糖尿病タイプ1にも効果がある治療薬

University of Virginia Health Systemの研究によると、がん患者における感染を防ぐために開発された抗炎症薬が糖尿病タイプ1の予防にも効果があるかもしれない。

この研究によると、lisofyllineを投与されなかったマウスの糖尿病発症率は92パーセントであったのに比べ、lisofyllineを2週間投与されたマウスにおける糖尿病タイプ1の発症率は25パーセントに低減された。また、lisofyllineはインスリン産生能の改善にも効果があることがわかった。この研究は、ある薬剤を少量投与することによって糖尿病を誘発したマウスを用いて行われた。

Lisofyllineは、炎症性サイトカインの産生と機能を抑制することによってインスリン産生細胞を保護する。炎症性サイトカインは、免疫細胞によって産生されるたんぱく質で、細胞死や機能障害を引き起こす可能性がある。

HealthScout,2003年5月1日

炭疽菌のゲノム塩基配列が解読される

国立アレルギー疾患・感染症研究所(NIAID)の研究者チームは、炭疽菌Bacillus anthracisのゲノム塩基配列を解読したと発表した。

Institute for Genomic Research (TIGR)とNIAIDの研究者達は、共同でゲノム塩基配列を解読し、1981年にテキサス牛から抽出されたB. anthracisのAmes株と、一般的なバクテリアであるBacillus cereusとBacillus thuringiensisとを比較した。5,000個以上もの遺伝子を比較したところ、 “大きな”相違はたった150しかないことが明らかとなった。科学者達は、抽出された炭疽菌サンプルを分類する4つの“高質の”一塩基多型などを含む、新しい60のゲノムマーカーを発見した。

科学者達によると、ゲノム塩基配列解読は、感染症に対する新しいワクチンや診断法、治療法の開発過程において不可欠となりつつある。生物兵器として使われる可能性が高い感染症を研究することによって、新しい犯罪科学のツールや疫学の研究に役立つ新しい方法を見つけることができるであろう。

GenomeWeb,2003年4月30日

Gates 財団がワシントン大学のゲノム科学研究に7,000万ドルを供与

ワシントン大学は、Bill and Melinda Gates 財団から、ゲノミクス研究のために7,000万ドルの資金援助を受けた。この寄付金は、アメリカ北西部において、単独の民間企業が大学機関に寄付したものの中では最高額の寄付金である。この寄付金のうちの6,000万ドルは同大医学部のゲノム科学部の建設に当てられ、残りの1,000万ドルは同大のゲノム科学に関連した国際衛生プログラムに当てられる。

ゲノム科学部の建設費は、この6,000万ドルの寄付金に加えて、連邦政府から1,200万ドル、Whitaker財団から1,000万ドル、その他民間企業からも寄付金が供与される。ゲノム科学部の建物にはオフィスと生物医療研究室が設けられる。建設は8月に開始され、2005年秋頃には建物の一部が開設される予定である。

GenomeWeb,2003年4月24日

デューク大学、ヒト遺伝学研究のために4,100万ドルをかけて研究所を開設

デューク大学は、ヒト遺伝学研究のために4,100万ドルをかけた研究所を正式に開設した。この研究所は12万平方フィート(約1万1,200平方メートル)のゲノム科学研究所Building 1内に位置する。これは、同大学が2億7,000万ドルをかけて設立したゲノム科学・政策研究所の5センターの一つであり、遺伝学およびゲノミクス研究の成果を数々の疾病研究に応用することを目的としている。

この研究所は、分子解析と統計遺伝学を利用して、アルツハイマー病、多発性硬化症、その他神経疾患などの遺伝的素因を研究する。また、糖尿病、心臓疾患、変形性関節症、精神障害、がんなど、より一般的な複合的な遺伝子性疾患の研究にもゲノミクスを応用する。

GenomeWeb,2003年4月22日

科学者達がMycobacteriophageのゲノム解読に成功 

Howard Hughes Medical Instituteの研究者達は、ニューヨーク市の動物園のサル舎、その他数ヶ所で発見された新しいウィルス10種のゲノム塩基配列を解読したと発表した。

研究者達によると、このウィルスはmycobacteriophageと呼ばれ、結核やハンセン氏病の起因菌を含む“さまざまな細菌”に感染する。

ゲノム解読が行われたこの土壌中に生息する10種のmycobacteriophageは、動物園、裏庭、インドの結核療養所近辺の土壌から収集された。この研究結果はCell誌4月18日号で発表される予定である。

GenomeWeb,2003年4月17日

Elixir Pharma社とNHGRIが老化に関連した遺伝子の共同研究

Elixir Pharmaceuticals社は、国立ヒトゲノム研究所(NHGRI)およびミシガン大学の研究者と共同でLamin A遺伝子の全ゲノム研究と老化プロセスについての研究を行っている。

この研究で、NHGRIのヒトゲノム計画の責任者であったFrancis Collins氏率いる研究室とミシガン大学の研究者達は、NHGRIのLamin A遺伝子およびその周辺の一塩基多型のサンプルと、Elixir社の100歳以上の高齢者のゲノムサンプルを比較し、一塩基多型と寿命の関連性について研究する。

研究者達は、老化を抑制する経路についての総体的な理解を深め、最終的には高齢者の健康状態を改善できる新しい医薬品を開発することを期待している。

GenomeWeb,2003年4月25日


Gene Logic社、第1四半期の収益増加、純損失額低減

メリーランド州拠点のGene Logic社は、前年の第1四半期に比べて7パーセントの収益増加、さらには純損失額の低減を発表した。

2003年3月31日に終了した第1四半期の収益は、昨年同期の1,180万ドルに比べて1,270万ドルであった。同社の収益は、GeneExpressと関連サービスの売上高増加によるものである。

第1四半期の運営費は、昨年同期の2,000万ドルから1,870万ドルへ、研究開発費は昨年同期の77万9,000ドルから59万7,000ドルへと削減された。同社の第1四半期の純損失額は、昨年同期の750万ドルに比べて580万ドルへと低減した。

GenomeWeb,2003年4月28日

Medimmune社の呼吸器疾患治療薬の販売が34パーセント増

2002年初旬に10億ドルの損失を受けていたMedImmune社は、2003年第1四半期、幼児の呼吸器疾患治療薬Synagisの売上によって利益を上げることができた。

メリーランド州Gaithersburg拠点のMedImmune社の3月31日に終了した第1四半期の収益は4億3,590万ドルで、1億950万ドルの利潤を計上した。これは創業15年の同社にとって記録となった。昨年第1四半期、同社は3億2,960万ドルの収益を計上したが、吸収合併が原因で11億2,000万ドルの損失を受けた。

同社によると、Synagisの売上高は、第1四半期に34パーセント増の3億9,200万ドルを計上した。同社はまた、今夏、鼻腔用スプレー型インフルエンザワクチンであるFluMistの最終FDA承認を受けることを期待している。

Washington Post,2003年4月25日

FDA承認によってMartek社とUnited Therapeutics社の景気急上昇

メリーランド州拠点のMartek Biosciences社とUnited Therapeutics社にとって、10年以上もの投資と研究の努力がようやく報われる時が来た。

2002年度のMartek社の売上高は169パーセント増で利益を上げた。一方、United Therapeutics社の利益は425パーセント増で純損失額も1,400万ドル削減した。

この背景には、両社の製品がFDA承認を受けたことが挙げられる。Martek社の場合、FDAが2001年に同社の栄養オイルを赤ちゃん用粉ミルクに含有することを承認した。同社の製品は、一対のオメガ脂肪酸で、精神および視力の発達を促進することで知られている。昨年全米で販売された赤ちゃん用粉ミルクの約8パーセントにこの栄養オイルが含まれており、同社は2002年度の売上高と報奨金合わせて2,830万ドルの利益を上げた。現在、この栄養オイルは全米の赤ちゃん用粉ミルクの20パーセントに含まれている。

United Therapeutics社のヒット商品であるRemodulinは、肺動脈に障害が発生し致命的となりうる肺高血圧症の治療薬である。2002年にFDA承認を受けた後、多くの患者が競争商品からRemodulinへと切り替えた。United Therapeutics社はまだ利益を上げるまでには達していないが、純損失額は、2001年の3,730万ドルから2002年の2,370万ドルへと低減した。同社は現在、10種類もの実験段階の薬剤を開発中で、その半数はヒト臨床治験が行われている。

Washington Post,2003年4月28日

遺伝子組み替えトウモロコシの販売に対する罰金

全米でも主要種苗業者が、ハワイにおける実験的トウモロコシ栽培の政府規制に違反したとして罰金7万2,000ドルを課せられた。これは、政府規制を厳守しようと格闘しているバイオテクノロジー産業にとっては痛手となった。

環境保護庁(EPA)はDes MoinesのPioneer Hi-Bred International社に対し、実験用トウモロコシの遺伝子が近くのトウモロコシに広がったことを示唆するテスト結果を直ちにEPAに通告しなかったとし、罰金を課した。

極めて少量のトウモロコシに起こったこの事件は、他の商用の食物および種苗製造からは十分離れているカウアイ島にあるPioneer社のテストセンターで発生した。

Pioneer社とEPAは、未承認の遺伝子組み替えトウモロコシ種が米国の食糧供給システムに侵入したことは事実であると述べた。

Washington Post,2003年4月24日

Genentech社が特許違反のクレーム防止に臨む

Genentech社は特許契約違反を主張したり同社が報奨金を支払ってないなどという訴えを起こさないように、コロンビア大学を告訴した。

カリフォルニア州の連邦裁判所で行われたこの裁判で、Genentech社は9月にコロンビア大学と締結した特許契約は、以前何百万ドルもの報奨金を同大に支払った遺伝子組み替え技術の特許権と同一であるか、もしくはすでに契約期限が切れている前回の特許権の“単なる契約上の変形である”と主張している。

どちらにしても、Genentech社は、9月の特許権は供与されるべきでなかったとし、特許権の無効を裁判所に訴えている。同社はまた、コロンビア大学が新しい特許契約において報奨金を受け取る権利がないことを裁判所が言明するよう要求している。

コロンビア大学は、遺伝物質を細胞から細胞へ移動させる技術の特許権を、”co-transformation”技術を利用する20企業に供与し、この契約期限は2000年8月に切れていた。この契約で同大は報奨金として4億ドル以上を獲得し、大学機関の特許契約としてはこれまでで最も利益をもたらしたものと考えられている。

The Chronicle,2003年4月23日

Celera社、第3四半期の収益低減

Celera Genomics社は、会計年度2003年の第3四半期において、損失額をおよそ半分に低減したが、収益も3分の1低減した。

メリーランド州Rockville拠点のCelera社は、昨年同期の損失額4,950万ドルに比べて、今年度は2,670万ドルの損失であった。また、昨年同期の収益3,050万ドルに比べ、今年度は2,030万ドルであった。同社は、この損失の主な原因として考えられる、新しいゲノム解析サービスの展開は実施しないという決断を下した。

Celera社の第3四半期における研究開発費は、昨年同期の3,760万ドルに比べて2,700万ドルであった。これはApplera Genomics Initiativeの研究フェーズの縮小と6月の再編成の際に研究プログラムが中断されたことによるものと考えられる。

GenomeWeb,2003年4月23日

Roche Diagnostics社は1億3,500万ドルをかけてインディアナポリスに拡張

Roche Diagnostics社は、インディアナポリスの施設に1億3,500万ドル以上を投資し、研究開発、実験、製造、販売、情報技術オペレーションの分野で拡張する予定である。

この施設拡張によって、今後10年、インディアナポリス施設において新しく約600件の新規雇用が予測される。この拡張は、同社の5大診断分野である糖尿病、中央診断システム、応用科学、分子診断、院内検査の発展を推進するものである。

この“ビジネス展開”のかわりに、Roche Diagnostics社は今後10年間、法人税額控除、トレーニングへの助成金、固定資産税の減額、公共インフラストラクチャーの改善、などの形で地元の“経済開発奨励金”として最高2,220万ドルを受理することになる。

GenomeWeb,2003年4月17日


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